
近視のお子様がいらっしゃるご家庭の方へ
子どもたちの近視が増えており、世界的な問題となっています。
都内のとある小学校の調査では、小学1年生の6割以上。小学5年生ではなんと約8割が近視を発生していました。


ご存じですか?子どもの近視増えています。
日本では、視力0.3未満の子どもはこの40年間で小学生では3倍に、中学生では1.7倍に増えています。

1979年
小学生 | 中学生 | 高校生 |
---|---|---|
2.7% | 13.1% | 26.3% |
2010年
小学生 | 中学生 | 高校生 |
---|---|---|
7.6% | 22.3% | 25.9% |
近視は外遊びで防ぐことができます。
WHOも近視を公衆衛生の危機ということで、その増加への注意喚起をしています。
現在さまざまな近視の進行予防方法が検討されており、近視進行予防治療やサプリメントなど、現時点で有効性と安全性において十分なデータが示されている治療法はごく限られています。
目の運動やストレッチなど、近視進行を抑制できるという明確な根拠が得られていない誤った治療法も多くあります。

では、どうしたら防げるのか?
近視の進行を抑制する可能性の高い取り組みとして、「太陽の光を十分に浴びる」近視になりにくいという研究結果が世界で報告されています。
1,000ルクス以上の光を1日約2時間浴びることが近視を抑制するというのです。

近視進行抑制メガネの治験参加者募集
新たな近視進行抑制方法として、外遊び環境を目に与える「近視進行抑制メガネ」の治験が行われています。
当院では、その治験に参加する6歳~12歳の患者さんを募集しています。
<ご参加いただける方> | <ご参加いただけない方> |
---|---|
・満6~12歳の方 ・軽度近視と診断された方 | ・アトロピン点眼薬の治療歴がある方(検査時の使用は除く) ・多焦点メガネ(マイオキッズ等)の使用歴のある方 ・オルソケラトロジー治療をしたことのある方 |
こちらの治験では、医療機関で近視の診断がある6歳~12歳のお子様が対象です。
また、検査にあたり約2年間の間に9回程度来院頂きます。
※来院数は目安となります。
※来院期間、回数は変更になる可能性が御座います。
他にもいくつかの基準があり、ご参加いただけない場合がございます。
予めご了承ください。
なおこちらの治験では、治験参加に伴い発生する費用(交通費等)を軽減するための費用が支払われます。
詳しくはエントリー後にお電話にて。
必ず保護者の方からのエントリーをお願いします。エントリー後、お電話にて確認をさせていただきます。

治験について
治験とは?
色々な病気を良くするために、たくさんの薬や器具が使われています。
この薬や器具が多くの患者さんの治療に使われるようになるためには、健康な成人や患者さんに使用して効果や安全性・治療法(適正な投与量や投与方法)などを確認する必要があります。
厚生労働省から承認を得ることを目的に、患者さんに使用しての効果や安全性・治療法などを確認する目的で行われる臨床試験のことを「治験」といいます。
薬や器具はこの治験の結果をもって厚生労働省に申請し、承認されてはじめて多くの患者さんに安心して使われるようになります。

治験参加の際の注意事項
治験に参加される患者さんの安全の確保と信頼できるデータを集めるために、患者さんには治験中に守っていただかなければならないことがあります。
その内容は治験ごとに異なります。
詳しくは治験開始前にインフォームド・コンセントの際に手渡される説明文書の中に記載されています。
●治験薬の服薬、治験器具の使用方法など
治験薬の服薬方法・服薬期間・回数・治験器具の取り扱い方法を正確に守ってください。
使わなかった治験薬・治験器具は、まだ国から承認された薬・器具ではないので、治験中止または終了後は必ず返却してください。
●生活上の注意
治験の内容によっては食事や運動に関する注意や、飲酒、喫煙などの制限が発生する場合があります。
また、他の医療機関を受診したり、新たな薬を服用する場合には前もって治験担当医師に相談してください。
市販の風邪薬や漢方薬などを服用する場合も、前もって治験担当医師にご相談ください。
他の薬と治験薬を組合せて使用すると、それぞれの作用を弱めたりまたは強めたりするなど予期しないことが起きたり、検査結果に影響を及ぼし、正しい治験結果が得られなくなる場合があります。
そして、他の医療機関の医師にも治験に参加されていることをお伝えください。
●治験に参加いただく患者さんのために
治験に参加される患者さんは、通常の治療に比べて通院や検査回数が増えることもあります。
そのため治験の依頼主による治験薬・治験器具を使用している期間中の検査費用や一部のくすり費用、および一定の範囲での通院の交通費補助等が出ることがあります。
これらの内容は治験によって異なりますので、実際に治験に参加される前にお尋ねください。
治験に参加するには
治験参加に際しては、患者さんの意思が一番に尊重されます。
治験を勧められた際も、その場ですぐに返事をする必要はありません。
ただし、治験参加人数は限られているため、上限に達し治験を締め切る場合がございます。ご了承ください。
なお、治験に参加されない場合でも、今後の治療において何らかの不利益、不都合を受けることは一切ありません。
治験に参加するにあたり、対象となる基準が細かく決められております。
そのため参加を希望されても対象外となり、参加できない場合がございます。

治験の中止について
引っ越し等により通院が難しいなど、治験参加中であってもその同意を撤回することができます。
また、既定通り通院いただけない場合や副作用等により医師の判断により中止する場合がございます。
ただし、使わなかったもしくは使用中の治験薬・治験器具は、必ず返却する必要がございます。
